やきものは 我が意のままに ならずして 天地風水 火の恵みなり。

これは祖父たる 五代楽斎が、やきものを語るとき、好んで口にした和歌です。
やきものは、天地自然の土がおりなすもので、土を見て窯を知り、ひいては作者を知ると言われます。
土が慈しんだ草根木皮、岩石、土をもって釉となし、先人が考え伝えた独特の窯で、その地の薪で焼成され今日に至っています。
しかしその一方、流通の簡素化、陶芸機材の改良、開発がめざましく、作者と作風を前向きにした作品が先行する風潮の今日ですが、
私は、あくまでも赤膚焼に執着しつづけ精進するのが、私の道と信じています。

 

香柏窯七代 尾西 楽斎

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